子どものころにあこがれた職業にいま、大学生や社会人が殺到していると、AERA:2007年5月28日号が伝えている。ざっとこんな感じらしい。
鉄道各社はここ数年、駅員などの現業部門で、中途採用を増やし始めた。背景にあるのは「2007年問題」。団塊世代の大量定年を迎え、退職者の補充に追われるが、少子化や大学への進学率が高まり、これまで採用してきた高卒だけだと、必要な人材が確保できなくなっている。高卒以外にも門戸を広げたところ、鉄道好きの大学生や社会人が殺到し、高倍率の人気を支えている。以下、報じられている各社の状況。
鉄道各社はここ数年、駅員などの現業部門で、中途採用を増やし始めた。背景にあるのは「2007年問題」。団塊世代の大量定年を迎え、退職者の補充に追われるが、少子化や大学への進学率が高まり、これまで採用してきた高卒だけだと、必要な人材が確保できなくなっている。高卒以外にも門戸を広げたところ、鉄道好きの大学生や社会人が殺到し、高倍率の人気を支えている。以下、報じられている各社の状況。
【京王電鉄】 05年から、駅員、車掌、運転士などの現業部門で、高卒の新卒採用の他に、年2回の中途採用を復活させた。
毎回30人程度の募集に、700〜800人が応募。採用者の6〜7割を大卒者が占める。
【JR東日本】 ここ数年、約200人規模の社会人採用を実施している。「企業経験1年以上」という条件。採用後はみどりの窓口や改札での案内、ホームでの安全確認など駅での業務が中心で、車掌や運転士など乗務員への登用はない。それでも昨年夏の募集には8500人を超える応募があった。
高卒を中心としていた現業部門の新卒採用でも、大学生に門戸が開かれ始めている。
【東武鉄道】
「電車の運転士になりたいんですけど、どうしたらいいんでしょうか」
東武鉄道人事部の椎山博司課長補佐は、大卒の総合職向けの就職セミナーで、出席した大学生からこんな質問を何度か受けた。
「鉄道現業職が大学生の就職先として認知され、浸透してきています」(椎山課長補佐)
東武鉄道は来年度の新卒採用から、現業部門で大卒採用を本格的に始める予定で、今年6月から選考に入る。
●転勤ぎらいに……
【小田急電鉄】 99年から、東京急行電鉄は01年から現業職の新卒採用で大卒採用を始めている。
【JR東日本】 02年から、現業職である運輸職で大卒採用を始めた。当初、大卒者は運輸職採用の1割程度だったが、今年4月入社では6割以上にのぼり、早稲田、慶応、北大、東北大など有名校出身者も目立つ。
「運輸職は支社単位の採用なので、基本的に勤務はエリア内だけ。転勤を嫌う地元志向の強い学生に人気があるようです」
【実例】
通勤・通学客でごった返す京王電鉄の新宿駅。駅員の女性(25)は、乗客の忘れ物の問い合わせや列車案内の対応に追われていた。
子どものころから電車が好きだった。神奈川県内の大学で建築学を専攻した彼女は卒業後、住宅関連の会社に就職した。
「鉄道会社の現場は、高卒男子の世界だと初めからあきらめていました」
勤めて1年後の2005年夏、ホームページで京王電鉄の中途採用の募集広告を見た。昔の夢がよみがえり、すぐに応募。筆記試験と2回の面接試験を経て、約30倍の難関を突破して、05年10月に入社した。
5月下旬から、車掌の研修に入る。将来は時速100キロを超す特急の運転士になるのが夢だ。
「多くの人の『足』となる電車を動かすことに、特別な魅力を感じるんです」
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