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2007年初頭の国会は、「産む機械」発言の柳沢伯夫厚労相(71)の進退問題をめぐり大揺れとなった。柳沢発言に弁解の余地はないが、それにしても政治家には失言や暴言が多い。まず思い浮かぶのは、故・渡辺美智雄元外相。

☆ 渡辺美智雄氏(愛称「ミッチー」)
ユーモアを交え、政治を分かりやすく解説する語り口の一方で、“毒”が効き過ぎて物議を醸すこともしばしば。最も有名なのが、通産相時代の「毛針発言」。

1986年3月、福岡での演説で「野党は税金まけろ、橋や道路は造れとうまい話ばかり。これは毛バリで釣りをするようなもの」と野党批判を展開。ここでやめておけばいいものを「毛針で釣られる魚は知能指数が高くない。愚か者が増えると国が滅びる」。

野党はこれに猛反発。大臣罷免を突き付けられたが、5日後に衆院で陳謝した。しかし、その2年後、またしても。

1988年、自民党政調会長時代に米国の個人破産の増加に絡み「日本人は破産すると夜逃げとか一家心中とか重大に考える」と初めは国民性を語っていた。だが「向こう(米国)の連中は黒人とかいっぱいいて『うちは破産だ。明日から払わなくていいんだ』とケロケロケロ、アッケラカンのカーだよ」と、意味不明な擬態語で言葉を続けた。

その後も「中国の山奥にはまだ穴を掘って住んでいる人がたくさんいる。それは政治が良くないからだ」と発言したこともあった。

しかし、失言による閣僚辞任は一度もなかったというのも人柄だろうか?

渡辺喜美行政改革担当相(息子)曰く、
「オヤジもよく失言で失敗し、苦労した」と振り返る。当時の政局の流れなど「ツキ」もあったようだが、渡辺氏のサービス精神旺盛な明るい人柄が、致命的な状況になるのを防いでいたようだ。
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