治安の悪化や犯罪種類の拡がり、外国人犯罪の増加が懸念される昨今、刑務所の管理を行う人材の手薄化が危惧されているという。団塊の世代の大量退職の余波だろう。他の職業と違って、ボランティア的に空き時間を使って少しだけ手伝うわけにもいかなそうなので、対策には頭を使う必要が出てくるだろう。ソフト面の工夫で、解決されることを願いたいものだが………。
記事のタイトル ベテラン刑務官大量退職、「塀の中」経験不足 (2008年6月30日付け 読売新聞より)
全国の刑務所が、受刑者らの処遇を担当する刑務官の大量退職に悩んでいる。
団塊の世代が続々と定年を迎えているためだが、ベテラン刑務官の減少で所内の規律が緩むケースもあり、昨年は徳島刑務所(徳島市)で集団暴動によって刑務官が負傷する事件も起きた。
法務省は今春、100人を超す定年退職者を再雇用し、長い経験で培われた処遇技術を若手に伝える取り組みに乗り出した。
記事のタイトル ベテラン刑務官大量退職、「塀の中」経験不足 (2008年6月30日付け 読売新聞より)
全国の刑務所が、受刑者らの処遇を担当する刑務官の大量退職に悩んでいる。
団塊の世代が続々と定年を迎えているためだが、ベテラン刑務官の減少で所内の規律が緩むケースもあり、昨年は徳島刑務所(徳島市)で集団暴動によって刑務官が負傷する事件も起きた。
法務省は今春、100人を超す定年退職者を再雇用し、長い経験で培われた処遇技術を若手に伝える取り組みに乗り出した。
同省矯正局によると、全国76か所の刑務所などで働く刑務官は計約1万6700人。2006年時点で、団塊の世代を含む50歳以上のベテランが全体の3分の1近くを占めていた。団塊世代の定年退職が始まった07年春の退職者数は06年を67人上回る240人にのぼった。さらに今春は、414人にまで急増した。
一方、各地の刑務所では受刑者数が定員を上回る「過剰収容」が深刻化。人手不足を解消するため、若手の採用は年間800人を超え、刑務官の若年化が急速に進んでいる。
刑務官は、受刑者の生活や労務作業を監視するだけでなく、受刑者の相談に乗ったり、受刑者間のトラブルの解決を図ったりする役割を担う。1人で50人以上を監視することもあるうえ、受刑者の心身の状態を正確に把握しなければならず、長い経験で受刑者との信頼関係を築いた刑務官が必要とされる場面は多い。
徳島刑務所では昨年11月、所内の工場で作業中だった受刑者が集団で暴動を起こし、刑務官4人にけがを負わせる事件が発生した。同省の調査報告は、「団塊世代の退職で居室担当や工場担当に若年職員を配置せざるを得ず、工場で同系列の暴力団関係者が一緒に座ることが容認されていた」と指摘した。
同省は、若年化に歯止めをかけるため、定年退職者の再雇用を積極的に進める考えで、今春の再雇用者は昨年の2倍を超す107人にまで増やした。
また、各刑務所では、再雇用者を講師役にした研修会なども繰り返し開催し、長い経験で培われた処遇技術を若手に習得させる教育を充実させていく方針だ。
☆ 再雇用者と若手育成がうまくかみあうことを願いたい。

