評論家の萩原博子さんが「投資信託に気をつけよう!」と題してアサヒコムに下記文章を寄せていた。元本割れの危険性を指摘したものだが、投資初心者に警鐘を鳴らすという意味で大切な視点を提示している。ただし、高利回りを狙う以上、景気の動向によって上げ下げがあるのは当然であり、購入時にそのリスクを説明しない売り手、あるいは説明されても聞こうとしない買い手の態度が問題というだけであり、投資信託という商品の持つ長所を損なう話ではないと受け止めた。投資経験・状況に応じて、各人受け止め方はまちまちだと思う。シンプルな記事ながら、話題性のあるテーマでもある。
「投資信託に気をつけよう!」(萩原博子さん)より抜粋 ↓
「投資信託に気をつけよう!」(萩原博子さん)より抜粋 ↓
「株は難しいので、投資初心者には投資信託が向いている」といった言葉を、よく耳にします。
なぜ、こういうことがまことしやかに言われているかというと、投資信託は皆さんから預かったお金をプロが運用していくからです。プロなら、安心して任せられるというイメージができあがっているのでしょう。
【中略】
世界同時株安で株価が急激に下がったが22日、投資信託にも、大変な事が起きています。郵便局が販売している投資信託17本中、なんと16本が、基準価格割れしました。
【中略】
郵便局の投資信託は、現在17本あり、1兆円を超える規模。ところが、この17本のうち、野村世界6資産分散投信安定コースだけがかろうじて1万135円で、あとはすべて1万円以下でした。最も低かったのは、住信日本株式SRIファンドで、7192万円。売り出し時点で100万円買ったら、約72万円になってしまっているということです。
【中略】
郵便局で投資信託を買う人の多くは、投資初心者であり年配者。たぶん、自分が預けた金が目減りするなどということは、考えなかった人が多いことでしょう。
けれど、現実には、かなりの人が資金を目減りさせています。
投資信託だからといって、安全とは限りません。株と同じように、目減りするリスクがあるのです。
しかも、株なら、下がってしまったらずっと持ち続けていれば、少なくとも配当はもらえる可能性があります。けれど、投資信託の場合には、どんなに損をしていても、持っている間は信託報酬を払い続けなくてはなりません。
投資商品は、すべて自己責任。郵便局だから大丈夫、投資信託だから安全性が高いなどということはないのです!

